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京都大学 エネルギー理工学研究所附属カーボンネガティブ・エネルギー研究センター
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センター長挨拶

私たちの地球では、生物による炭素循環システムによって、二酸化炭素がいわば炭素通貨として利用されています。これまでは、この通貨である二酸化炭素の排出と吸収のバランスが保たれた状況を保ってきていましたが、産業革命後の急速な人類の活動により、二酸化炭素の排出と吸収のバランスが崩れて、排出過多になってしまっています。バランスが取れた状態、すなわちカーボンニュートラルな状態に戻すには、通常言われている「ゼロエミッション」技術だけでは、2050年のカーボンニュートラルは難しいと考えられ、より積極的な二酸化炭素固定化過程を導入して、新たなエネルギーシステムを作り上げることが必要です。本カーボンネガティブ・エネルギー研究センターでは、このような新しい二酸化炭素を固定化する技術を実現するための研究に取り組みます。また、現時点では比較的新しい概念の「カーボンネガティブ・エネルギー」について、京都大学工学研究科並びにエネルギー科学研究科との連携のもとに、本研究センターでもカーボンネガティブ・エネルギー人材に取り組んで参ります。まだまだ、歩みを始めたばかりのセンターですので、関連・関心を持たれる方々のご協力、ご支援を賜わる事ができましたら、大変有難く存じます。

2023年 京都大学エネルギー理工学研究所附属カーボンネガティブ・エネルギー研究センター
センター長 松田 一成